富谷の内ケ崎酒造
人口増加が目覚ましいわが町富谷は昨年10月に町から市になり
切り開かれた山には新しい家が次々に建っています
そんな町の一角、昔の宿場街道沿いに今年で創業356年の
宮城で一番歴史のある内ケ崎酒造はあります。
・ ・ ・ 代表銘柄は「鳳ほうよう陽」
そこは、人の胴の2~3倍はある太い梁が頭の上に組まれ
人が落ちたら溺れるほどの深さのタンクがたくさん並ぶところ。
釜が二つ、漆を塗って大切に使われています。
奥にある白い布がかけられたものが米を蒸す「こしき」で
下に大きい釜があり、手前の小さい釜は
お風呂にしても十分ゆったりできる大きさ
周りの木の壁や格子には柿渋が塗られて実にイイ色艶です。
扉の上には「大正十年十月吉日」と彫られた
レンガ造りの麴室の前に立つのは次期社長の十六代目
内ケ崎 啓さん(29)
山形の出羽桜酒造で修業し、鳳陽の酒造りは今期で4年目。
麴室の中は木の壁で覆われていて、レンガと木の壁の間には
もみ殻やわらなどが詰め込まれており、断熱効果の高い
暖かな部屋で二日間かけて糀を作ります。
水・酛・糀・蒸米を混ぜ合わせてアルコール発酵させる部屋。
人の身長よりも高い足場を行ったり来たりする
緊張感は欠かせない作業ですが、酒好きをウットリさせる
お酒のイイ香りが漂っています。
上は純米酒と吟醸酒を搾る「フネ」と言う搾り機。
上からゆっくり圧力をかけて酒粕と酒に分けます。
下は横から圧力をかけて搾る「ヤブタ式」搾り機。
こちらでは本醸造と普通酒を搾ります。
右にいらっしゃるのが製造責任統括する南部杜氏
瀬川 博忠 せがわひろただ さん 75歳。
左は今回ご一緒した
仙台国分町二丁目の旬魚と地酒のお店
「旬味酒好かん」さん
運が良ければ鳳陽の隠し酒が吞めるカモ~